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【新店舗】ヴィンテージな文具・紙ものがずらり! 東京・蔵前に移転オープンした「THINGS 'N' THANKS」

文具のとびら編集部

先日お伝えしたように(記事はこちら)、人気の文具店「THINGS ‘N’ THANKS(シングス アンド サンクス)が、東京・押上から2023年11月に蔵前に移転オープンした。

同店は、2020年6月5日に東京スカイツイリーのすぐ近くにオープン。ヴィンテージ文具とカフェ・バーを融合した“BUNGU BAR”というユニークなスタイルのお店として話題となった。建物の老朽化により2023年7月末に惜しまれつつ閉店したが、新店舗はカキモリやレガーロパピロなど人気の店舗がひしめく人気のスポットに出店している。

今回、その注目の新店舗を取材。ヴィンテージなアイテムがぎっしりと並ぶ、ファンにはたまらない店内の様子をお伝えしよう。

2.jpgドアを開けると数多の“お宝”が並ぶ夢のような空間が広がっている

ラベルやメッセージカードなど、アンティークな紙アイテムがずらり!

蔵前店のテーマは「隠れ家×宝物」。気兼ねなく、ヴィンテージ文具や紙ものに満たされた時を満喫してもらうため、当面の間、店舗の住所はあえて公開していないという(予約なしでも来店できるが、来店前にメールをすればお店への行き方を教えてくれるそうだ)。売り場スペースは約6.5坪とコンパクトになったが、以前と変わらず紙ものを中心にヴィンテージ文具をぎっしりと並べており、自分の秘蔵品を楽しむ隠れ家のような雰囲気が味わえる。

3.jpg店内で扱っている商品のおよそ9割がヴィンテージ商品。店内の雰囲気も、「1950年代のアメリカの子ども部屋」というイメージでディスプレーしているそうだ。


店の中に入ると、一人のお客さんが熱心に買い物をしていた。こちらに来店したのは初めてだそうだが、「楽しいです」と言いながら満足そうに帰って行った。どうも、「トラベラーズノート」ユーザーのようで、ノート作りのための素材を探しにきたらしい。

店主の島本彩子さんによると、「トラベラーズノート」に使うための古いラベルやチケット、切手などのヴィンテージな紙ものを買い求めに来店する人が多く、しかも、遠方から来店する人も少なくないという。「トラベラーズノート」を発売しているデザインフィルの直営店「トラベラーズファクトリー」でイベントがあると、こちらの店舗にも「トラベラーズノート」ユーザーが多数訪れるそうだ。

4.jpg食品やお酒、薬品、花の種などのラベル、乗り物のチケット、タグ、ミルクキャップ、切手、カードゲームなど、多彩な紙アイテムを取り揃えている。もちろん、欧米のヴィンテージものだ。切手は、「ネコ好きなので」(島本さん)という理由から世界のネコの切手だけを扱っている。「イベントに出店すると、ネコ好きの人が買っていきます」という。


こうしたヴィンテージアイテムは、「ジャンクジャーナル」を楽しむ人たちにも購入されている。ジャンクジャーナルとは、古い素材をノートにコラージュして作品を作るというものだそうだ。「いずれは、店内でジャンクジャーナルのワークショップをやってみたいと思っています」と島本さん。

5.jpg様々なヴィンテージ紙アイテムをコラージュしたジャンクジャーナルの作品見本(左)。右はジャンクジャーナルを作っているお客さんからもらったいう作品。


このほか、メッセージカードも売れ筋のアイテム。1950年代のアメリカのカードを中心に展開しており、そのレトロなアートに惹かれる人は多いようだ。カードの品揃えはかなり充実しているそうで、「カード専用のECサイトを立ち上げようと思うぐらい」とのこと。

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スタンプも人気

紙もの以外で人気なのがスタンプ。前の店舗では扱っていなかったジャンルなのだとか。新品のスタンプがあるなと思ったら、これはお店のオリジナルスタンプで、昔の郵便局で使われていたものをアレンジして作ったスタンプだという(写真右)。

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また、人気なのが印面が金属でできている珍しいスタンプ。アメリカで企業が使っていたスタンプなのだとか。ちょっと活版印刷の活字を思わせるスタンプだ。

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その隣には、カギなどの金属小物が並んでいるが、これらも「トラベラーズノート」ユーザー御用達のアイテムのようだ。ノートの表紙にこうした金属パーツを貼ったりするらしい。

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ガラスペンや男性客によく購入されているという机上小物も。ガラスペンは、ガラス工房まつぼっくりのものを取り扱っている。また、「Winsor & Newton(ウィンザー&ニュートン)」のドローイングインクも一緒に販売。

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来店客は、「トラベラーズノート」ユーザーや「ジャンクジャーナル」愛好家だけでなく、やはりアインティーク文具コレクターの来店も多い。「ラベル印刷の違うものがほしい」とか、「外箱が違うものがほしい」といった、コレクターの細かな要望にも応えているそうだ。

11.jpg店主の島本彩子さん。月の半分は、「文具女子博」や「紙博」、または蚤の市といったイベントで出張販売しているので、その場合はお店はお休みとなるそうだ。

営業時間:12:00~19:00
定休日:月・火・水(当面の間)

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